1年越しで準備をしてきました防災イベントが無事に終了しましたのでご報告です。
この防災イベントは、2024年元旦に発生した能登半島地震を受け、実際に自分の住む街に大きな地震が来たときに、どんな行動をしたら良いのだろうか?という不安や悩みから、では自分には何ができるのだろう?と「みんなと防災情報を共有できるイベントがしたい!」と我々Iぎゅっとに声をあげてくれた知多市在住の高校生、黒木麻理奈さんを主体に作り上げました。
子を持つ親として、どう家族を守っていくかを考えれば考えるほど、麻理奈さんからの声は嬉しく、実現したいと行動していくと、多くの団体さまや企業さまにもご協力いただくこととなりました。
中日新聞さまに経緯や目的を取材、掲載していただけました。ありがとうございます。
とても分かりやすく書いていただいていますので、ぜひご一読ください。
タイトルひとつ決めるにも、どうやったら防災に興味がない人にもきてもらえるようなイベントになるだろうか?と考え、防災のB、防災対策としてする備蓄のB、無理せずできることからやってみようの精神をB級としたB、置かれた環境によって様々な防災があることからBe myselfのB…と様々なBがあると知多半島在住のデザイナー 高橋孝治さんが提案してくださいました。
メンバー一同感動してしまい、このBを使わせていただいて、イベントのタイトルとすることになりました。
ロゴも可愛く、皆さんにとって親しみやすく「なんだろう?」とチラシを手に取ってくださった方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。
イベント開催終了後の1/21(月)〜1/31(金)まで、知多市役所でBフェスへご来場くださった方に「普段から備えていること」「これから備えたいこと」をおむすびに書いていただいたボードを掲示していただきました。お越しにならなかった方にも少しでも防災のヒントが届いていたら嬉しいです。
たった2時間のイベントに、256名の方にお越しいただきました。我々団体はパパやママだけでなく、幅広い年齢層の方に防災の大切さを伝えたいと考えていましたが、期待以上のご来場者さまの幅広さに驚くばかりでした。
また、障がいをお持ちの方も介助者さまとお越しいただいていて、サポートが必要な方々にも防災の知識を得る機会になっていたのであれば本当に嬉しく思います。
パパママに来場してもらう=お子さんも一緒に来てくれる、ということを念頭に置いて、小さなお子さんでも楽しんで防災に触れていただけるように工夫しました。キッズスペースでボランティアスタッフと一緒に遊んでいる間に、保護者の方にゆっくりブースを見ていただくこともできました。
東日本大震災で被災された鶴島道子さん。ご主人をはじめ、大切な方を亡くされる経験をされ、ご両親と共に妹さんが住んでいたというこの知多市に移住して来られました。
鶴島さんはいつも、備蓄もいいけれど、災害時一番大切なことは「とにかく命を守ること」とおっしゃいます。命がなければ備蓄したものを使う機会もない。
まずは自分の命。そして、大切な人の命を守るために、これまでに起きた震災・災害を風化させず、活かして行動しようというお話をいただきました。
実際に被災した場合に避難所ではどのように過ごすのか、どうしたら少しでも気持ちよく過ごせるのか…?
それには実際の避難所で使用される段ボールベッドや防災トイレを体験・実験してみたり、防災食を食べてみたり、家族それぞれに必要な防災バッグを知って、準備したり見直したりをどうしたら良いのか知っておくことで安心できるのではないか?
皆様の協力でその思いがこのような形で実現しました。
お土産でお渡しした防災食、皆さんはすでにお召し上がりになりましたか?
もらったものを備蓄するだけでなく、実際に食べてみて「これなら被災したときにも美味しく食べられそうだね」とご家庭で試していただけたら嬉しいです。
買ったものではなく、もらったものだからこそ、気軽にご活用いただければ嬉しいです。
また、パーソナルカードもなるべくシンプルで分かりやすい内容にするために、必要最低限の情報をオリジナルで作成しました。その場で書いていただくだけでなく、家族分お持ち帰りいただいて、家族会議で「避難場所はここだね」などルールやお互いの認識が深まれば良いなと期待しております。
この記事の最後に実際に配布したパーソナルカードと同じものを貼り付けていますので、よろしければダウンロードしてご活用ください。
年代別でよかったブースも分かれているのが写真からもよく分かりますね。
それぞれの今にフィットしたものが見つかっていたら嬉しいです。
最後になりましたが、ご来場くださった皆様、気にかけてくださった皆様、ご協力くださった皆様、改めてお礼申し上げます。
ありがとうございました!
<Iぎゅっと オリジナルパーソナルカード>
災害時だけでなく、通園・通学の最中になんらかトラブルがあったときにも使えるお守りです。雨に濡れるなどで困ることがないよう、記載しましたらジッパー袋などに入れて携帯することをお勧めします。
1)保護者からのメッセージ
持病や発達障がいなど、お子さんが困りそうで、周りの人の力が必要そうなことについて記載しておくことができます。
パニックを起こしたときにかける言葉や対応などがあればご記載ください。
2)大切な写真
家族の写真や、ペットの写真など、万が一のことがあったときに安心できるような写真を貼るなどして活用いただけます。
3)メモ
避難中にメモする必要が出たときに使えます。他にも気分を紛らわせるために落書きしたいなどにも使えます。